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I miss me. について
私は、身体をテーマに作品を作っています。
この展示空間内にある作品は私の身体をモチーフに作られています。
私という意識があり、身体が存在し、感覚を持っている。
それらは本当は私の中で一つに統合されることはなく、常によそよそしい関係にあるのではないか。自分という身体が機能している状態を改めて見返してみると、聞いたことのない音や動作があらわれるかもしれない。自分の身体の特徴をつぶさに観察し直せば、気づくことが出来ない変化が日々起こっているかもしれない。そのよそよそしい身体と意識と感覚の関係は、どこか不安定でありながらも、私にとって愛おし いものです。
今までの私の作品は、自ら材料となる物質に触れることで作ることができる立体作品でした。物質に触れている間の私は、物質の動きに呼応しながら自分の感覚や意識を確かめていました。その時間を一つの空間に作り出すために、今回の展示に取り組みました。
I miss me. ̶ 私は 私の身体や 感覚を 所有しているのだろうか。
ここにある作品について
・視界
・気配
・私が地面を押すと地面は押し返す
・影は鏡ではない
・人差し指の標本
・見えないものを見ようと思うこと
・わたしではないわたし
・呼吸を聞くための装置
鏡の左前に立ち、右手を白い手形の上に乗せてください。
ぶら下がっているチューブの右端を持ち、 右耳へ当ててください。
次に左端を持ち、口元へ近づけてください。
呼吸をしてみてください。
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